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新入社員の意識の変革

投稿日時:2017-06-12 02:37:07

ここ数年の新入社員は意識の持ち方が、従来とは変わってきているようです。給与などよりも『休暇を取れるか』『定時退社が可能か』を重視して就職活動を行っている学生がふえているのです。これは言うまでもなく、ブラック企業が社会問題として大きく取りざたされるようになったためでしょう。某大手企業の社員が自殺したニュースは記憶に新しいですね。

飲み会でコミュニケーションを取る文化も、最近では歓迎されていません。仕事外の時間に、上司と一緒にお金を払ってまで飲み会に付き合うのは避けたい、というのが最近の若者の価値観です。こういった価値観は、今まではそう考えていても「慣例」として押しつぶされてきたものです。ある意味で、新入社員の変化は「労働者側が権利を主張することを許される社会へと変革しつつある」ことの証明のようにも思えますね。

会社も世代交代がだんだんと進み、今までの豊かな時代を謳歌した上司が引退し、就職氷河期で耐えるばかりだった世代が上に立つようになっていきます。この世代はロスジェネとなって出世コースから外れている人材も多く、今後の会社経営がどうなっていくのか予測ができません。ただ、ブラック企業が積極的に告発されるようになったという点では、労働環境の改善については良い方向に向かっているようにも思えます。

今は就職は売り手市場。今まで安い人件費で人材を使いつぶしていた会社は、人材が欲しくても買うに買えない時代になっていくでしょう。少なくとも、しっかりとした休日と残業頼みの勤務体制を改善しなければ、優秀な人材を得ることは難しい時代になっていくのだと思います。

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  • 名前:しゃちお
  • 性別:男
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